浜松都市環境フォーラム
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LRTが街を変える
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◆ 燃料電池水素充填施設視察レポート
■  はじめに
平成16年2月27日(金)
宇都宮市の「新交通システムLRT導入推進委員会」主催による
都市ガス製造工場および国家プロジェクト千住水素ステーションの視察に参加しました。視察団は11名。浜松からは内田宏康代表と浜松大学の齋藤粛教授の2名が参加。
■ 東京ガス扇島工場を視察
 都市ガスは天然ガス(LNG)をマイナス162度まで冷却し液化したもので、気体の状態に 比べ体積は600分の1に減容化され、海外から専用タンカーで運搬されてくる。
 扇島工場は、東京湾を埋め立てて整備された広大な敷地の一画にあり、沖合い500mには専用タンカーが着岸する海上埠頭がある。LNGはここからパイプラインで工場に輸送される。LNGの安全性やクリーン性などのレクチャーを受けた後、ボートで海上埠頭を見学。工場では液化天然ガスの貯蔵タンク(地下埋設型)や、気化器(海水を利用して液体から気体に気化させる装置)、コントロールセンター等を視察。
■ 千住水素ステーション(東京都荒川区)を視察
 水素・燃料電池実証プロジェクト(JHFC:Japan Hydrogen & Fuel Cell Demonstration Project)は、経済産業省が実施する「燃料電池自動車実証研究」と「燃料電池自動車用水素供給設備実証研究」からなる国家プロジェクトで、平成14年度〜16年度に実施。
 異なる燃料・方式による水素供給設備を並行して運用する方式としては世界初の取り組み。脱硫ガソリン改質、ナフサ改質、LPG改質、液体水素貯蔵、メタノール改質、高圧水素貯蔵、アルカリ水電解、灯油改質、都市ガス改質の計9ヶ所の水素供給設備を整備して実証中。
 東京ガスが担当する千住ステーションは、LPG改質水素供給設備。LPG改質水素製造装置により水素を取り出し、400気圧に圧縮して供給装置から燃料電池自動車に供給する仕組みとなっている。ステーションには、トヨタ車とダイムラークライスラー車の2台の燃料電池自動車が配備されており、試乗運転を実施している。視察団も2台に試乗。加速のすごさ、タイヤ音以外の騒音が一切ないことなど、初めての体験をすることができた。
■ 燃料電池式LRTの実現に向けて
  トヨタの燃料電池自動車の車重は1.9トン。LRTの場合の車重は約20トン(岡山MOMO:全長18m)。
 自動車もLRTも燃料電池は同じ仕組みであることから、技術的・能力的な問題はほぼ解決できるという感触を得た。どちらにも共通する課題は「需要」と「水素ステーションの整備」だが、経済産業省では、2010年までに5万台、2020年までに500万台の燃料電池自動車の導入をめざしており、自動車については、2010年には実用段階に入ることが確実視されている。
 LRTについても、浜松と宇都宮の推進団体が燃料電池式の導入をめざしており、今後、他の都市も加わりニーズが高まれば、車両メーカーの研究開発も進みコストダウンの可能性も見えてくる。
■ 終わりに
 東京ガスのご協力により、普段ではできない貴重な視察ができたことを感謝しています。