素敵な街角シリーズ
(Maisaka, Hamana-gun)
2003 Oct.


岐佐神社へ太鼓と神輿が戻ってくる8時半頃から11時頃までが、
みどころだと教えられ、舞阪の大太鼓を見に行く。

家々の門口に立った笹は荒縄でつながれ、
揃いの提灯に灯りがともっている。
目抜き通りの東西の入り口には幟が立ち
露店が並び家族連れ等でにぎわう。
月明かりは、祭典にスポットをあてる。

しばらく歩くと、
「ドーン、ドーン!」と大きな音が聞こえてくる。
何かを爆ざしているような、「ドーン、ドーン!」
初めて聞く音、「ドーン、ドーン!」

人の流れが、その音に引かれ次第に多くなる。
そして、
あわただしく周りの人が吸い込まれる。
と、
目の前に「大太鼓」が「ドーン、ドーン」。

大太鼓を誘導する荒らげた声、
鳥居ぎりぎりにすり抜ける大太鼓。
振りおろすバットよりも大きいバチ。
全身を投げるように叩きまくる若衆の姿に、力が入る。
大太鼓が階段を一気に駆け登る。

旧暦9月15日・大安の祭典と太鼓は、
お月さんが町に下りてきて練り歩いているようである。
    
○岐佐神社の本祭は、晴れの日である大安の十五夜と決まってる。(旧暦9月15日)

○大太鼓の大きさ
   直径
明治中期迄 約60cm
大正時代 約1.2m
昭和の初期から 大きくなりだした
昭和9年 約1.8m
昭和12年 約2.2m
現在で 2.5m
○4町それぞれ少年、青年1張づつの計8張。
メ   モ
○岐佐神社 祭神に赤貝と蛤の姫神を祭っている。 大国主命の命を奪ったとされる真っ赤に焼けた赤石も鎮座している。

○舞阪の赤石−火傷などに御利益がある

八神姫への恋に破れた兄神たちが、
大国主命を呼びだして、
「山の上から猪を追い降ろすから、山の下で捕らえろ」
山の下で待っていた大国主命は、
猪に見せ掛けた真っ赤に焼いた大石を抱きとめ、
亡くなってしまう。

悲しんだ母神は、
娘神の赤貝と蛤の神が母乳のような薬をつくり、
大国主命の全身に塗り、
やけどを治して生き返らせる。