浜松RB通信.

発行:2000.05.01. 浜松RB広報班編集部


浜松地域情報センター1階ホールにて総会を開催

◇2000.04.23 浜松市地域情報センターにて開催◇

  4月23日、「浜松RB総会」が昨年と同じ会場「浜松市地域情報センター」で開催された。ご前中は「総会」、午後は「RB研究会報告&意見交換」が行われ、約20名の隊員が参加した。写真は「RB研究報告会」の模様で、これまでの研究成果の集大成が大型スクリーンを使って発表された。また、「災害時に1人ひとりの隊員は何をすればいいのか。」その行動マニュアルが示された。 

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浜松RB総会だより

 総会は、午前10時より開催された。会場となった1階ホールは、150席程度の小規模なホールだが、大型スクリーンをはじめ、マルチメディア映像ソフトの上映、多地点間テレビ会議などの最新設備が揃っており「浜松RB総会」にはうってつけの会場だ。
 総会は、前年度事業報告並びに決算報告、新年度事業計画・予算案・年間行事予定表が承認された。また、3年ごとの役員任期満了に伴う改選が行われ、現役員の留任が決まった。役員のみなさん、よろしくお願いします!  総会終了後、東京メトロポリタンテレビ取材の「第3回JRB全国大会」と、NHKテレビ「未来派宣言」の2本のビデオが放映された。「未来派宣言」は、約10日間にわたって浜松RBを中心に取材が行われ、大勢の隊員が取材に参加した25分のドキュメント番組。大型スクリーンに知っている顔が映るたびに緊張…。「全国放送だけに充実した内容だ」。「NHKの番組に取り上げられたたことに意義がある」。「自分が取材を受けた個所がカットされていた。残念!」等々、ともかく大好評だった。
 ビデオが終って昼食。もちろん手弁当。これも自分のことは自分で処理する「自己完結型」の訓練の一つ。ただ最近は、愛妻弁当よりもコンビニ弁当の方が増えているのがチョット寂しい!

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RB研究会報告&意見交換

午後からは、同じ会場で「RB研究会報告&意見交換」が行われた。「RB研究会」は、災害時におけるRB活動の全容を研究するため2年前に設置され、毎月第3土曜日に開催されている。阪神・淡路大震災の教訓をもとに、時間の経過とともに刻々と変化する災害の内容と救助活動の内容を分析し、各段階において「RB」として何ができるか、何をすべきか。また、行政や関係機関、関係団体との連携はどうあるべきかを研究してきた。その集大成がまとまり、パソコンを通して会場の大型スクリーンに映し出され説明が進められた。2年にわたる歳月をかけ、時には激論を交わしながら進めてきた研究内容は、期待をはるかに越えるもので「よくぞここまで、さすが浜松RB!」と感嘆の声があがった。
 これにより、普段からどんな活動をすれば良いのか、行政や関係機関・団体とは どんな交流や連携をすれば良いのかも見えてきた。また、パニック状態の中で的確な判断をするための「災害時行動マニュアル」も近々完成する。それができれば、平時・非常時の理論上の備えは万全となる。そして、その理論を一つづつ具体化し実践していくことで、より機能的な浜松RBが実現することになる。
 今回、示された「研修・訓練カリキュラム」は、災害時に隊員が安全かつ的確な活動ができるように、研修や訓練を一単位づつ取得していくというもので、各隊員の都合にあわせて研修や訓練を受けられるのが面白い。カリキュラムは、厳しさだけでなく遊び心も加味されており参加するのが楽しいシステムになっている。もちろん、大学のように落第がないから安心だ!
 報告会に続いて、参加者全員によるディスカッションが行われた。災害時には、出動した隊員が現場の状況に応じた的確な判断と決断が求められる。隊員の出動状況によっては、自らが指示を出す立場におかれることもありうることから、意見交換は真剣そのものだった。具体的な意見や建設的意見が出され、より一層充実した内容に改善が加えられ,RB研究報告は最終案として承認された。

 
          
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「JRB」が法人化へ

JRBでは、全国組織の広がりに伴い、NPO法による法人化を目ざして認証手続きを進めている。JRBから付託された「東京RB」が、監督官庁である経済企画庁に認証手続きを進めており、今夏には「特定非営利活動法人JRB」が誕生する予定。JRBの組織は、わずか3年の間に22都道府県に広がったため、本格的な全国組織への改革が求められていた。法人化に伴い、これらの問題が解決され、より機能的で実践的な組織へと成長することになる。また、法人組織として必要な定款や役員は登記され、法人としての契約行為もできるようになるため、社会的な信頼も高まることになる。  これまでも地道な活動が認められ、「NHK静岡あけぼの賞」受賞、AMDAとの合同訓練、NHK総合テレビ「未来派宣言」への出演、日本IBM系列社との連携等が実現してきた。社会的信頼が高まることで、今後は財政的な支援や寄付金等も受けやすくなる。これまで財政的な問題で解決できなかった活動が可能になることなど、新たな展開も期待できそうだ。

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静岡県内の4RB統合へ!

 
 3月12日、静岡県地震防災センターにおいて、「浜松」「静岡」「清水」「沼津」の4RBによる合同会議が開催され、浜松RBから内田代表、内藤副代表、金子サポート隊長が出席した。
 会議は、県内の4RBを統一して「静岡県RB」を発足させるため開催されたもので、全員の賛成で承認された。そして「沼津RB」に事務局を置くことになった。
 これは、現在認証手続きが進められている「特定非営利活動法人JRB」が、「都道府県RB」によって組織されることになるため、静岡県として窓口を一本化するための準備である。各RBの活動は、今まで通りと変わらないが、JRBの窓口となるのは新生「静岡県RB」となる。これにより、県内の隊員数は約350名となり、JRBの中で最大規模の組織となる。また、事務局が設置されたことにより、県内4RBのネットワークも今まで以上に強固なものになる。東海地震への備えも着々と進んでいる。
 なお、それに伴い[浜松RB]内にあった中部ブロック事務局も「沼津RB」に移転することになった。


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シリーズ隊員紹介 彦坂律美(ひこさか りつみ)


彦坂律美(ひこさか りつみ)


私が二輪の免許を取得してようやく一年が経とうとしている。そして、RBの存在を知ったのもちょうど一年前である。確か、雑誌の片隅だったのか、「レスキューサポートバイク隊」という小さな紹介記事が目にとまった。自分の人生の中で、「そろそろ、人のためになる事をしてみたい」、そう思っていた私は、これだっと閃いた。  主人はバイク暦29年、快く賛成してくれた。が、ここで問題発生。初めに行った教習場では、私の体格と年齢を聞いてやんわりと断られた。2件目では、「小型だったら引き受けましょう」と言われた。(何せすでに38歳、153a、38`しかない)唯一快く引き受けてくれたRスクールで落ちこぼれと言われつつ(芝生掘るわ、バイクは捨てるわ・・・)。普通自動二輪の免許が取れたとき、これでRBに入隊できる! おばさんは常に怖いもの知らずである。  さて、入隊してみて次の問題、主婦ゆえに夜の会合に出られない、日曜日の走行会も朝早くから夕方遅くまで、という時間の拘束が無理。せっかく入隊したものの、自分の活動の場所はないのかと、少々焦り気味。名前だけの幽霊会員にはなりたくなかった。そして半年ぐらい経ってからか、ようやく昼間の活動に参加。それも、NHKの取材と、やはりおばさんはずうずうしかった。だが、この初参加で一気に仲間が広がった。女性隊員と知り合い、RBの中でもバイクに乗るだけが活動ではないことを知った。インターネット隊、サポート隊、救命救急の講義を受けること、自分の住む地域の危険個所を調べること、やるべきことは山ほどあった。私は自分に何ができるかを再度考え直した。  そして4月23日、「浜松RB総会」に出席。事業報告、決算、予算、事業計 画と進み、午後からはRB研究会の発表。感想としては、「すでにここまで考えているのか!」と驚かされた。自分たちのすむ地域をブロックごとに分け、どこが住宅密集地で危ないのか、液状化現象が予想されるのはどの地域なのか、発災時、どこに本部が置かれ、隊はどのように活動していくのか、サポート隊の動きは?。 次々とパソコンからスクリーンへと、発災時の時間経過そのままに映し出されていく。RB研究会のメンバーが足で稼いで来た貴重なデータだ。私は話が進めば進むほど、自分はレスキューバイクというかっこよさだけに惹かれて、「もし、本当に発災したら!」など少しも考えていないことを痛感させられた。  私にできること…。「自分はまだ新人だ」、「会に入ってまだまだ判らないことだらけ」。だとしたら「新人の立場から判らないことを判ることができるマニュアルが作れるかな。」総会の終了後、副代表にその思いを話してみた。答えは「ぜひ、作ってくれ、何しろ人手と金が足りないんだー!」。私のRBとしての本当の活動が始まったような気がする。             BY Ritsumi Hikosaka
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平成12年度
浜松RBバイク隊訓練計画表
月 日 曜日 行事名称 摘    要
 4/16 偵察訓練 偵察訓練はオートバイを使って偵察を行い、その状況を簡潔・的確に報告する訓練です。
 5/21
 6/18 ハザードマップ作成 ハザードマップ作成とは、オートバイを使い、災害時に予測される危険個所を事前に把握し、地図化するものです。
 7/16
 8/20
 9/17 偵察訓練 同日、島根県にてJRB全国大会を開催。
10/15 偵察訓練はオートバイを使って偵察を行い、その状況を簡潔・的確に報告する訓練です。
11/19
12/17 ハザードマップ作成 ハザードマップ作成とは、オートバイを使い、災害時に予測される危険個所を事前に把握し、地図化するものです。
 1/21
 2/18 偵察訓練 偵察訓練はオートバイを使って偵察を行い、その状況を簡潔・的確に報告する訓練です。
 3/18
※集合場所は天竜川(国一)磐田側の橋の下。午前9:00までに集合。
※バイクの燃料は満タンに。地図と昼食は持参。
※雨天時は、自分の判断で決めてください。訓練は原則として雨天決行。
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◇平成12年度の会費納付について◇

本会は、会員の皆さんからの会費で運営されています。
平成12年度(4月1日〜翌年3月31日)の会費を 下記の方法で納付してください。
■ 会費の額:年額¥2.000円
■ 納付方法:以下の納付方法の中から都合のよい方法を選んでください。   
  1)静銀からの振込(振込手数料は、別途お支払い下さい)     
    振込先:静岡銀行浜松支店 普通口座 0994491 浜松RB 金子鉄男   
  2)ライダーズルーム・オオゼキに納付。
  3)浜松RB定例会、またはRB研究会に出席した時に納付。
■納  期:期限はありませんが、その年度分を前納するのが基本です。できるだけ早い納付をお願いいたします。
■ 注意事項:振込以外の場合は、トラブル防止のため必ず領収証と引き換えにお支払い下さい。控えは事務局で保管、会員名簿の資料となります。

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浜松レスキューサポート・バイクネットワーク

RB本部:浜松市西塚町325-1(ライダーズルーム・オオゼキ内)  TEL/FAX053-463-1033

局:浜松市東若林町1220-5  TEL053-448-7119 

有玉事務所:浜松市有玉南町90  TEL053-434-1401

インターネット事務局:E-mail te-taro@wa2.so-net.ne.jp

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